北海道・留萌の荻野病院運営停止 全職員解雇、賃金は未払い 患者300人は通院先探し
場所的にやはり厳しいのでしょうか

【留萌】市内の医療法人社団「萌仁会」が3月末に荻野病院(市大町)の運営を停止し、関係者に波紋が広がっている。留萌公共職業安定所は病院職員ら向けに急きょ再就職相談会を開催。同病院は留萌管内唯一の精神科病床のある医療機関だったため、患者らは新たな通院先探しを迫られ、運営停止後の薬の処方は留萌医師会が臨時で対応している。 病院の運営停止に伴い、全職員は3月31日付で解雇された。北海道新聞が入手した内部資料によると、平均賃金1カ月分にあたる解雇予告手当のうち約半額と、3月支給の半月分の給与が未払いとなっている。元職員の1人によると、解雇されたのは約60人。「経営が苦しいのは分かっていたが、最後まで残った職員たちに対してこれはない」と語気を強める。
留萌保健所によると、十数人いた入院患者は今月4日までに旭川市内の病院などに転院が済んだ一方、250~300人ほどいたとみられる外来患者は、自ら新たな通院先を探しているという。荻野病院からは患者に対し、ほかの病院への紹介状が郵送されるのみだった。
収益性がまだ良いと言われる精神科ですら廃業する時代です。
江別市立病院の病床削減 国の補助金適用外か 条件厳格化で、2.8億円入らぬ恐れ
【江別】病床を削減する医療機関に補助金を給付する国の病床数適正化支援事業について、江別市立病院は適用対象外となる可能性が高いことが18日、分かった。市は同事業への申請を済ませており、経営改善の一助として期待していただけに、今後の対応に頭を悩ませている。…
1床あたり400万円がもらえる病床削減の補助金も想像以上の申請数が来ているようです。北海道の江別市はこのあたり。まだ札幌に近そうですがそれでも経営が危ういのですね。

ここは普通の総合病院っぽいですがそれでも病床が余るくらいなんですね。患者数がどうしても減ってしまうともう増やしようがない地域なんでしょう。
北海道は土地代がほぼタダと聞きます。それで都会と同じ診療報酬をもらっていても赤字なのはやはり患者がすくなくいろんな病院に分散してしまうからなんでしょうか。

江別だけでも病院が3つあります。札幌から車で30分でついてしまうなら患者もよほどの理由がない限り札幌に行ってしまうのでしょうか。
地方の病院は思ったより厳しい状況です。人がいなくなるより先に病院が潰れて人が住めなくなるとは誰も予想していなかったことでしょう。でも現実に起こりかけています。国もそれでいいと思っているみたいですし、これから人の都市部への一極集中がさらに進むんじゃないでしょうか。
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