モンスター患者の誤診率は数十%(場合により42%!)も高いという驚きの有名な研究があり(BMJ Qual Saf. 2017 Jan;26(1):19-23.)、しかも診察時間は変わらなかったとされます。
— DIO🦌総合診療医🐬離島医🏝 (@generection1) August 16, 2022
長時間待たされたイライラやしんどい症状は理解できますが、それを医療者にぶつけても得になることはほぼありません。(続) pic.twitter.com/3IEiTNN4jV
なんとなく感じていましたが腑に落ちました。
モンスター患者は最初から威圧的態度で診察をうけるのでこちらとしても面倒です。まともに相手をしたくないのです。
こちらから何かを言うたびに理不尽な要求や意味のないことで時間が消耗されていき、必要な問診、診察、検査ができません。
「診察時間は変わらなかった」というのは合計時間が変わららず、その中身が無駄な話などに使われており、十分な診察につながらないということなのでしょう。
モンスター患者ではないですが、会話が苦手?な高齢者も同じことが言えると思います。
「いつから痛いんですか?」という質問に対して「となりのスーパーまで歩いていくようになってね・・・」とすぐに返答が来ないような人ですね。こちらとしては足りない情報は聞きに行きますのでその時聞いているとき以外の情報はいらないのです。正解としては「1ヶ月前」とか時期を言うだけでいいわけです。
こういう患者も無駄に時間だけが過ぎていき、必要な診察ができません。結果、誤診につながるということでしょう。
逆に気持ち良いほどきれいに診察の進む患者さんもいます。聞かれたことに対しては簡潔に答え、診察時には服をすぐに脱げる、ベッドにすぐに乗れるなどの動作が早いことが重要です。こういう患者さんは体感でもやはりきれいに診断がつくことが多いような気がします。
診断スキルはその医師個人の中では変わらないので、ちゃんと診断してほしかったらやはり「良い患者」になってその医師の診断スキルを最大まで引き出すほかないと思います。
なにが重要な情報で何が不要な情報か判断するのは患者さんには難しいので、「聞かれたことに淡々と答える」これが重要だと思います。
コメント