外来バイトに行くととんでもない処方をされている患者さんをときどきみます。
骨粗鬆症でかかっていた90歳女性
エディロール0.5ug
エビスタ60mg
という処方でした・・・
骨密度は最新のでYAM 50%台で年々下がり続けています。
エビスタの発売日は2004年
いつから内服を始めたのか不明ですが、間違いなくすでに効果はない状態です。
エビデンスデータがないのであれですが私の記憶では7年で効果は頭打ちになるはずです。
発売日の2004年ですでに75歳なのでSERMもどうかと思うのですが当時はBP製剤もいいのがなかったと思います。
少なくとも今回の症例では骨密度的にも効果は出ていないのでイベニティ、プラリア、フォルテオなどの骨粗鬆症薬を使うべきです。
金額的な負担は90歳なのであまり心配ないかもしれませんがビスフォスフォネートでも良いかもしれません。この骨密度で
同効果のビビアントは2010年発売です。
大腿骨頸部骨折を診療している身としてはビスフォスフォネート製剤を飲んでいて骨折した人はあまりいませんがSERMを飲んでいて大腿骨頸部骨折をしている人は結構いるイメージです。そもそもそういうのは整形外科ではなく内科でなんとなく処方されていることが多いのですけれど・・・
やはり骨折予防という観点では60代の若年であればSERM
7080になったらビスフォスフォネートやプラリアを使用していきたいところです。
イベニティはまだ私としては様子見状態なところがあります。