忙しい外来の中でeGFRの説明を手短に患者にする時「腎臓を100点満点で例えると何点かっていう指標で60点から黄色信号、10点を切ると赤信号です。この値が10点以下にならないように寿命を迎えることが私達の目標です」っていう正しいようで正しくない表現を使うんだけど我ながら言い得て妙ですよね
これはなかなかいい表現ですね。
推算糸球体濾過量(eGFR)は血清クレアチニン値と年齢性別で算出されます。
計算式は・・・
推算GFRcreat
となるようです。結構複雑な式なので暗算はできません。例えば若い人ならこれかなりいい値がでます。20歳男性クレアチニンが0.5ならeGFRは175になります。100をかなり超えますが問題ありません。同じクレアチニン値でも80歳になるとeGFRは117です。これでもかなりいいほうです。
ところがこの辺りからクレアチニン値がすこしでもあがるとeGFRにすぐ反映されるようになります。クレアチニンが1になるとeGFRは55に落ちました。
100点満点の55点ならわるいということは理解していただけるでしょう。なので100点満点で~と話すのがわかりやすいですね。いい表現です。使っていきましょう。
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