これは確かに一般人と感覚が違うかもしれません。我々は手術しないというのを、「手術してもメリットが少なくデメリットのほうが多いから手術しないほうがおすすめ」という意味で説明します。
とくに骨折では100%元通りになることはありえません。手術して余計悪くすることも多いです。ですから、骨折していても「手術しなくていいです」と説明しますがそれが誤解を生んでいるようです。
たしかに患者さんからすれば折れているのに手術しなくていいと言われたら、手術しなくても100%の状態に戻るから手術しないんだと解釈しても不思議ではありません。
こういうことを言うのはとくに患者さんの面倒な家族に多いですよね。100歳になろうがなんだろうが治療すれば元通りになって生き続けると思っている方はかなりいます。そんなやつおらんやろと一般の方は言いますが、実際は月に1回レベルで遭遇する可能性があります。
そういう人にはしっかり時間を取って説明したいところですが、時間を取って説明してもなかなか理解し合えないことは多いです。
この記事のようにまず患者さんの頭の中では何をいっても違う漢字になって捉えられている可能性があります。こういうは患者さんが悪いのではなくて医療者が悪いのでこちらでしっかり説明する必要があります。注意していきましょう。
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