私の後輩は初期研修上がりでどこにも所属せずフリーの検診医に、もうひとりは湘南美容外科に行きました。
現段階ではふたりとも労働時間は少なく、収入は多いという勝ち組状態です。もちろん当直もないです。
私もそういう道も考えました。しかしどうしてもできなかったのです。
先行きはやはりある程度見えていないと怖いわけです。
湘南美容外科はしばらくは安泰でしょう。少なくとも10年で廃れるということはないはずです。少子化で患者層は減るかもしれませんが、美容整形へのハードルが下がり需要としては増加する可能性があります。
医療ツーリズム的に海外から呼び込むことも可能かもしれませんが、これはあまり期待できません。なぜなら欧米からの患者はわざわざアジアまできて美容形成したいとは思わないでしょうし、韓国や中国ではすでに発展しきっています。
逆にいま韓国で整形している日本人たちを呼び込めればかなり勝機はあると思います。
しかし過剰供給になったときは怖いです。自由診療なので安くせざるを得ません。価格競争しかないわけです。韓国と同じ値段で日本でできるとなればいいですが下手するとそれよりも安くなる可能性もあります。
健診医もある程度需要は一定です。
しかしこちらは参入障壁が低すぎるため荒波にさらされる可能性があります。
若くてやすいドクターを雇ったほうがもちろん企業はいいわけですからね。
産業医とは違いますので健診だけというのはやはり先行き不透明に見えます。
もっとも、健診を斡旋する業者になれれば別ですが・・・・
この後二人がどのようになるのかが楽しみです。
私の予想では湘南美容外科に行ったほうは田舎勤務を命じられて反発して都会で起業したりとか、健診医はやめて普通の臨床医に戻るんじゃないかと思っています。