26歳専攻医が過労自殺、労災認定…3か月休日なし・時間外は月207時間
センターは読売新聞の取材に「病院にいた時間が全て労働時間ではなく、『自己研さん』の時間も含まれている。学会発表も当院からの指示ではなく、当院が指示した範囲では業務量は適切だった」と長時間労働の指示を否定。一方で、労基署が認定した労働時間に基づき、遺族に未払い残業代を支払ったという。
毎年のようにニュースになりますね。家族が公にしなかったら報道もされないので実はもっとたくさん起こっているのではないかと私は想像しているのですが、どうなんでしょう。
ですが毎度のことながら、自己研鑽ということで逃げられてしまいます。実際は上司に押し付けられた学会発表や論文作成が残業時間に食い込んできます。
この学会発表や論文が曲者です。自己研鑽なので残業ではないと病院は主張するのですが・・・
ホームページに載っています。つまりこれは病院としての業績ということなんでしょう。でも無給でさせているんです。自己研鑽ということになるんです。
どうしてこういうことになるのかというと、やはり医局が悪いと私は思います。医局に属しているから学会発表や論文というのが評価指標となるのであって、普通に勤務医をするのが評価されないのです。
医局が支配する病院では指導医も論文や学会発表で評価されます。下のものにいかに発表をさせて自分の実績としてカウントしてもらうかが大事なのです。今回の件も、指導医が楽をしたいために下に業務を押し付けたのでしょう。そしてそれは命令なのですから労働時間の範囲なのです。それを自己研鑽というのがおかしいのです。
この問題は以前から何人も人が死んでいますがかわることがありません。これからもこういう人が増えていくでしょう。そして判断が早い人は美容業界に進出していくので真面目な人だけがこの業界にのこることになり、歴史を繰り返していきます。
皆自分のために生きるのを忘れないように。決して患者のため、上司のため、医局のためではありません。
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