なぜ少ないかわかりますか?退職金がないからです。
そもそも働き始めるのが24歳で、しかも常勤で雇ってくれる病院なんてど田舎以外ありません。
私ですでに4回転勤していますし、多くの医師は生涯で7,8回は転勤することになります。常勤で働けるのはおそらく30歳以降です。
そこから5年ごとに転勤として45歳くらいには固定されることになります。
20年働いて退職金がもらえますが事務系で40年積み重ねてきた人もそこそこもらっているわけです。普通に勤め上げるより損していることは間違いありません。
大学院にいけばさらに収入ダウンです。国立で4年間300万円。その間普通に働いていたとしてバイトとの比較では年収500万円くらいの差がでるはずなので4年間で2000万円。
合計2300万円の差がここで発生します。
大学院を順調に出たとしてその後給料が増えるかどうかというとそうでないところがほとんどです。
とある病院では常勤の大学院卒とそうでない人で卒後年数が同じ条件で月収2万の差でした。
年間24万円でその後30年働いたとして720万円ですね。全くもとがとれていません。
さらに問題は医師一人で妻は専業主婦という家庭
一人で年収1200万より年収600万円がふたりのほうが税金の影響で手取りは多くなります。
それに気づかず看護師夫婦より少ない手取りで子供を私立に通わせ高級車を乗り回し医師という理由で忘年会の会費が高くなったりするものですからどんどん貧乏になります。
これからは常勤医もどんどん給料が減らされます。これは止められません。診療報酬が下げられ同じことをしてももらえるお金は少なくなるばかり。
贅沢をせず投資をして資産を積み上げていくほかないと私は考えます。
国はなにも考えてくれません。自衛の心を持ちましょう