アルコールが高血圧の原因に 飲酒量が少ない人も血圧が上昇 2万人弱を調査
研究は、米国心臓学会(AHA)が発表したもので、その成果は、同学会が刊行している学術誌「Hypertension」に掲載された。 研究グループは、日本・米国・韓国の20歳から70代前半までの成人1万9,548人(男性65%)を対象とした7件の研究のデータを分析。 その結果、毎日のアルコール飲料の摂取量が多いことと、収縮期(最高)血圧と拡張期(最低)血圧の上昇とのあいだに、明確な関連があることが判明した。 アルコールを飲みすぎている人は、最高血圧は4.9mmHg上昇する。アルコール摂取量が少ない人でも、血圧値は継続的に上昇した。さらに、高血圧のない成人でも、毎日のアルコール飲料の摂取量が多いと、血圧値は年々、急激に上昇するおそれがあるという。
体に悪いのはわかりますが、血圧にも影響していたとは新しい発見です。少量なら逆に体にいいとか言われていた時代もありましたがそれも昔の話。いまは完全に否定されています。
フレンチ・パラドックスというやつですね。ワインを飲めるような富裕層は健康に気を使えるので健康状態もよかったというやつです
Alcohol – The myth of cardiovascular protection
心血管保護の神話というタイトルで少量のアルコールがどう影響するか述べています。まぁ悪かったという結果です。血圧も高くなるのでしたら納得ですね。
こういうふうに今までなんとなくありそうでなかったことを報告している人は羨ましいです。
例えばステロイドを飲んでいる人はリウマチのバイオに対する応答性が低下する、とかなんとなくそうだろうなということを論文にできる人はすごいです。
基礎研究も大事ですが、臨床研究のほうが私は面白さを感じます。臨床からでた疑問を基礎で解決できるとかなりスッキリしますがそんな簡単にうまくはいきません。
こんな研究だけしていられる身分になれればいいですが、結局臨床もしないといけないので、私は無理かなぁ。
コメント