こんな概念があったとは知らなかったです。高齢者で心臓が悪くて利尿薬とACRi/ARBを飲んでいる人は多いはずです。そんな人にNSAIDsを出すと急性腎障害のリスクが非常に高まると。
私は最近かなりNSAIDsの処方を減らしています。カロナールとトラマール、リリカなどでがんばるスタイルを模索中です。どうしても術後でNSAIDsのほうが効きそうな人は処方しますが短期間でPPIと一緒に処方というスタイルです。
これと同時にエディロールの処方もかなり控えています。高カルシウム血症、急性腎障害を起こす例を何例か経験すると怖くて使えませんね。いくら血液検査をしていても夏場の脱水とかちょっとしたことをきっかけに一気に悪くなっている気がします。
80歳以上は基本処方なしで、腎機能障害があるならやはり処方しないようにしています。
自分が出した薬が原因で新たな病気を作り出してしまうなんてあってはならないことだと思っています。肝機能障害はありがちですが休薬すればすぐに戻ります。しかし腎機能障害は戻ることがなかったりするので怖いです。Do no harmを原則に今後も治療を頑張ります
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