抗スクレロスチン抗体のイベニティが発売になりました。
骨粗鬆症の治療薬としては骨形成を促進するのと骨吸収を抑制するという2つのことを同時にやるのが利点です。
現在ビスフォスフォネート製剤を中心に腎機能低下例ではプラリアで
若年(閉経後)女性ではSERMを
椎体骨折ではフォルテオを
というような使い分けをしていますが高齢者での骨折後に導入するのに良さそうです。
ただ皮下注で1回2箇所注射しないと行けない点がよくないです。
1回にすると液量が多くなりすぎて注射部位が痛いからとMRさんからは説明をうけました。
1年間で投与終了なのでこれからはイベニティ→プラリアが骨密度的には最高の上昇効果を見せることでしょう。
プラリアはやめてしまうと急激に骨密度を低下させてしまうのがデメリットです。
骨粗鬆症も胃潰瘍におけるPPIのように大幅に医療を変えてしまうような気がします。
しかし問題は薬価です。死ぬまで永遠に続く上にBP製剤で月4000円程度はかかります。イベニティはもっと高くて24000円です。
今後の動きに期待です。