めまいを主訴に受診した方にどこまで検査するか、悩ましいところですが500人に一人は検査して診断がつくようです。
それを多いと思うか少ないと思うか。結局これは裁判をどれだけ意識するかという問題です。
平日日中の一般外来でめまいの方がこればまずは耳鼻科でしょうか。嘔吐していたり明らかに様子がおかしいなら(この判断が難しいですが)頭部CTを撮影することになるでしょう。ない施設ならそういう病院に送ることになります。
次に送られた病院が夜間救急であればまた話がかわってしまいます。CTもMRIもない施設、CTしかない施設、CTもMRIもある施設では判断がかわります。
では実際そこで働いている医師としては検査せざるをえません。500人に一人はこれで異常がみつかるということですので、それを撮らないという選択肢はないと思います。万が一、CTもMRIもとらずに脳出血や脳梗塞であった場合、訴訟はさけられないでしょう。
やっぱりみんな怖い目を経験しています。
私もこれに同意見です。個人が医療費を気にしてもしょうがないです。患者さんは検査してほしくて来ているわけで、そこで検査しなかったから見逃したといわれたらやはり訴訟に繋がりかねません。裁判で結局勝ったとしても多大な時間が失われます。精神的にも消耗します。
検査すれば自分も安心、患者さんも安心、病院も儲かる。三方良しです。このスタイルで私はいきます。
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