みんな喜んでいますがこれは悪手です。いままで大学病院のお医者さんは9-17時は大学で臨床を。余った時間で研究教育、さらにはバイトもしていました。
これが研究教育も労働時間となるとどうなるか?これはつまりその時間も制限がかかるということになります。医師の残業時間制限が始まったので申請できても年間960時間でした。月に80時間。いままでもこれを申請していたかというとそうではなかったですが、一応これが申請可能になります。
可能にはなりますが、80時間以上は認められないでしょうね・・・
大学には研究が好きで好きでたまらないひとがいますしそういう人のための場所です。そういう人はすでに十分太い実家があったりして自分で稼ぐには困っていない人たちです。
ですから決して興味本位でアカデミアの世界に飛び込んではいけません。これから先起こりうることは・・・
大学病院の医師が過労死→勤務記録では月80時間以上の残業はなかった→医師が勝手に研究していたせい、大学に責任なし!
もしくは大学病院の医師が月80時間以上の研究をしており注意→研究が進まず成果がでない→成果がでなかったので契約更新はありません
のどちらかでしょう。大学病院は教育、研究というお金にならないことをやっているので金銭的に優位になる可能性はゼロです。せめて診療報酬を大学は2倍にするとかしてあげるべきだと思うのですが、そうはならないでしょうね。
いつの時代も研究というのは貴族のお遊びです。庶民にできるようになることはありません。
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