求められる能力

医療

これは正しい考えです。医局にいると勘違いしますが、最先端のことについて詳しくなって、正しく実践できる能力というのが求められるのは医局での地位獲得であって、勤務医としては求められていません。

大きな公立病院などはそれでとんでもなく非効率なことになっています。正しいことを時間をかけて実践する、そしてそれ以外はやらないという部長がたくさんいるお陰で仕事が全く進みません。自分はやりたいことだけやって、やりたくないことは下に丸投げ。それで高い給与がもらえるわけがありません。

ヌルヌルさんの戦略は勤務医として非常に正しいです。勤務医としての仕事はどうしても誰もやりたくない仕事があります。例えば高齢の誤嚥性肺炎や尿路感染患者の患者の治療、整形外科でいうと大腿骨頸部骨折や椎体骨折の患者さんでしょうか。

これをやります!といって引き受け、数を大量にさばいてくれる医者が病院にとってかなりありがたい存在です。もちろんやるかやらないかはギャラ次第。これは大事だと思います。給料をださないので結局人がいなくなって病院として成り立たなくなるところが後を絶ちません。

勤務医として生きるならやはりなにが経営者にとってメリットなのかアピールできる必要があります。

「私はこれだけ論文を書いて脊椎の中でも後縦靭帯骨化症が専門です!それ以外は診察しません」というのが許されるのは教授くらい。たかが一般病院の部長クラスでこれをしようとしている人がたくさんいて、でも医局の力でなんとか部下を集めることで成り立っています。若手はだれもやりたがらない仕事を安値でやる存在。教えてやるんだからありがたく思え、それが医局です。

これで収益が上がるわけがありません。正しいことをするのはもちろんですが、以下に効率よく数をこなすかも重要です。私も民間病院に就職するならアピールポイントは「入院患者何人でも持ちます!何でも受け入れます!断りません!ただし給料は多くもらいます!」だと思うんですよね。

ですが多くの人は医局での道を選んでしまう様子。それは自由です。そういう人がいるから医学が発展するのも事実です。ですがそれはお金になる道ではない可能性があります。

医学の世界の場合、新しいことを発見しても論文として発表する必要がありますので末端の私達にもその恩恵はあります。使用に関して制限がある技術は少ないので問題はないのです。ですから私は上から降りてきた技術を使いこなして最速最短で効率よくさばいていくことを売りにしたいと思っています。

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