hip spine syndromeとか最近言われていますが腰が悪けりゃ股関節や膝も悪くなり、股関節や膝が悪ければ腰も悪くなっていくというやつですね。
さて先日70歳台の女性で左股関節痛を訴える方が来ました。
レントゲンでは軽度のOAがあるものの痛がって歩けないほどのOAには見えませんでした。
よくよく話を聞くと膝の方もいたいといいます。そしてそれは股関節の内側から膝の内側ということです。
以前から腰もいたいということで腰のレントゲンを撮影。
軽度の側弯がありL3L4椎体あたりがwedgingしています。
これはもしやL3根障害にによる股関節痛なのでは?とおもい脊椎外科の先生に依頼して神経根ブロックをしていただきました。結果はやはり正解で再現痛、除痛効果ありでした。
ここで担当は脊椎外科に移り手術をすることになります…まずは開窓でしっかり神経根まで除圧確認して終了。
ところが症状がよくなりません。
結局半年後にTHAをして改善したという症例でした。
THAしてよくならず脊椎外科へというのはよく聞きますが逆パターンを経験しましたというお話でした。