天然型?活性型?ビタミンD3

骨粗鬆症治療で必須のビタミンD、天然型と活性型に分かれるのは知っていますか?

 

天然型は食べ物から摂取したり皮膚で太陽光をうけて生合成されるものです。

これ単体では骨への作用はありません。天然型が腎臓などで代謝されて活性型になることで初めて骨への作用を及ぼします。

 

つまり腎不全の人には天然型はつかっても意味がないのです。

 

とはいえ日本で処方できるのは活性型のみなのであまり関係なし。ということになるのですが唯一違うのがデノスマブ(プラリア ランマーク)と併用されるデノタスという薬です。これはもともとサプリメントとして発売されていた経緯があり天然型が含まれています。

 

ところがプラリアは腎不全でも使用できるというのが特徴なのでこの天然型ビタミンDの活性化が阻害されているとデノタスを飲んでいる意味がありません。

 

とはいっても腎不全で透析されているような人はもともとカルシウム低値で活性型ビタミンDが導入されているひとも多いです。

 

ビタミンDの数値を測りながらどこまで補正するか悩ましいところですが私的には血液中のCaが正常範囲内であればデノスマブ使用に関しては大丈夫だと思っております。

 

ちなみにデノタスはこんな感じの包装紙です。

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