どうすれば外科医が増えるのか

医療
国民の皆様へ - 日本消化器外科学会

消化器外科学会がお困りのようです。

国民の皆さまへ、というタイトルでこのような書面を出すのはよくわかりません。やるなら国会議員などに働きかけるべきでしょう。もしくはもうそれはやって効果がないから国民からプッシュしてもらおうという作戦かもしれません。

まぁこれは無理な話でしょう。ただでさえ医者はお金を持っています。割に合うか合わないかでは合わないのでしょうが、絶対的な額としては間違いなく稼いでいます。

例えば他の職種、教師ではどのようなことが起こっているのか、薄給で激務、クラブの顧問なども捺せられて疲弊しています。新人も入らなくて消化器外科医と同じような状況です。この状況で国民から陳情が来ているでしょうか?そんな声はあがっていませんよね。

なんなら医者はただでさえコロナ禍を通じて恨まれている部分もあります。それでいて人が足りなくてしんどいからインセンティブを!なんて言い出せばさらに叩かれそうです。

学会としてはなぜ新人がこないか原因はわかっているようです。「激務だから」ですが改善策として挙げられているのが、1タスクシフト、2手術へのインセンティブの2つです。どちらもあまり効果的ではないですよね。

タスクシフトすればその分他の人員の人件費がかさみます。その分消化器外科医は楽になるでしょうが、給与は減るでしょう。

手術へのインセンティブは学会も指摘している通り病院への収益となって個人には支払われません。

つまりこの2つが実現したとしても外科医は楽になる可能性はあるものの、給与は増えません。

これで人が増えるかというと、、、疑問ですね。やはり日本では診療科ごとに給与に差をつけるのは難しいという前提なのでしょうか。それならせめて楽にするしかないと。でも現場ではいまだに主治医制が蔓延。というか主治医は若者で上の世代はラクしているのでこれがチーム制になると逆に上の世代は忙しくなって反対するとかそういったことも起きていそうです。

若者が何を敬遠しているかというと、その上司なのではないでしょうか。忙しくて当たり前、死ぬ気で働け、そういった時代でなくなったのにそういった上司がいるので人が減っているのです。一度崩壊しないと、無理でしょうね。

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