下肢腫脹で振り回される日々

突然の左下腿腫脹で来院した50歳代男性。

DVTかな?とおもって問診するもそれらしき病歴はなく、静脈エコーをしても血栓は見当たりませんでした。

確かに腫れて固くなっていたのでCTでも撮ろうかなと思って患者さんを再度診察室に招き入れます。

歩容はスタスタとは行きませんがまあスムーズ。そこまで心配することないかなと思って足を持ち上げてみると、膝が痛いといいます。

膝までズボンをまくりあげて見てみると、膝の裏に皮下出血班が!

自分でエコーを当ててみるとベーカー嚢腫がありました。どうやら破裂したあとのようでそれが下腿まで降りてきていたみがあるようです。(下腿には皮下出血斑はありませんでした)

放置で良いこと説明して帰宅としました。

前はヘルニアの既往があるひとでのDVTでしたし、下腿の腫脹には振り回されてばかりです。もちろんそれは自分の診断能力が低いだけです。

まだまだ精進が必要なのですがこういうのは教科書を見て学べることではありません。

自分の外来枠はまだ週に1枠なので経験できる機会もあまりなく、バイト先での外来は救急なのでその後のフォローができませんし。。。どこかで武者修行しないといけませんね。