知り合いの代打で有床診療所のバイトをすることになりました。
有床診療所とは19床以下で病院のように入院が可能な施設のことです。
制度上不利なことがおおく最近は減ってきています
今回行ったのはとある田舎の駅近くにある整形外科単科の19床の診療所です。
地元の医科大出身の先生が開院して今は2代目の方が継いでいます。
手術も年間200件くらいしているようです。
とはいっても毎日あるわけではなく土曜日にバイトの麻酔科や暇な整形外科医を応援で呼んで単発でやっているようです。
内容としては撓骨遠位端骨折や膝の前十字靭帯再建もやっているようです。
整形外科の手術はブロックや腰椎麻酔を使えば自分たちでも手術できるのが魅力ですね。
この日は入院患者は10人でした。
満床になることはほぼないそうです。
救急も受け入れていますので日中はちょくちょく患者さんが来ます。ここで外傷をひろって手術という流れなんでしょうね。
入院患者さんの食事は外部に委託しています。
メニューはあまりないようですので減塩食や糖尿病食などは指定できるのか謎でした。
看護師さんは日中は2人。夜間は一人とヘルパーさんがいるそうです。
事務の人は休日はいませんので看護師さんがすべてやっています。
救急を受診した患者さんはまず1万円を病院にあずけて、後日精算がおわってから病院にお釣りを取りに来るそうです。
レントゲンも取れますが医師がボタンをおさなければなりません。まあ整形外科医なのでだいたいは撮影できますので大丈夫かと。
血液検査、細菌検査も外注なので結果が出るまで最短で半日かかります。
土曜日の9時から翌日日曜日の9時までの24時間勤務で報酬は12万円。救急はきても5人程度なのでなかなかお得だと思います。儲かってるんでしょうか。
ちなみに近くに地域の総合病院がありそこに整形外科もありますのでこの診療所が存在する意義は不明です。多分なくても困らないくらい。療養型病床としての役割はあるかもしれません。
医師不足とはいいますがこういう診療所がなくなればここで働いている人が総合病院ではたらくようになって集約化すれば良いのではないかと思っています。バイト先が減るのは我々には痛手ですが・・・