先週も誤診しかけました。
下腿痛で来院したヘルニアの既往のある若年者でした。過去には自分は診察したことがなく、当院のカルテにヘルニアでフォローしていたという記載があるのみです。
問診票から漂うヘルニアの予感・・・
正解は深部静脈血栓症でした。
ここ数年の話ですが救急外来も含めると年に1回程度見逃すと人が死ぬような病気を発見しています。
気がつくかつかないかは本当に勘だよりになってしまいますが、やはりすこしでも疑ったなら検査するべきだなと感じています。
もちろん疑うためには知っていなければならないので勉強も必要です。
左肩の痛みで整形外科受診して心筋梗塞というのもよくある話です。
重症な病気で救急車できて症状もひどいのであれば誰だって診断がつきます。
重要なのは、今は軽症だけどほっとくと死に至る病ではないかとつくづく感じます。そういう人は普通に外来に並びますし、ただの腰痛に混じって大動脈解離なんてことがあるわけですね。
でもどんなベテラン医師でも見逃すことはありますし、やはり保険には入ろうと思ったわけです。年4万程度、むかしから相場が全く変わっていないようです・