握力=IQだった

Orthopaedic surgeons: as strong as an ox and almost twice as clever? Multicentre prospective comparative study - PubMed
Male orthopaedic surgeons have greater intelligence and grip strength than their male anaesthetic co...

この研究は、整形外科医に対する「牛のように強いが、頭は半分」というステレオタイプを科学的に検証することを目的としています。これまで、整形外科医の握力や知能を評価した研究がなかったことが背景にあります。研究者たちは、整形外科医と麻酔科医の握力と知能を比較することで、このステレオタイプの妥当性を調査しようとしました。

方法: 研究は2011年に英国の3つの地方病院で行われました。参加者は36名の男性整形外科医と40名の男性麻酔科医で、コンサルタントまたは専門医レベルの医師が対象となりました。知能の測定にはMensaの脳テストを使用し、握力は利き手の握力を測定しました。女性の整形外科医が少なかったため、研究は男性医師のみを対象としています。

結果: 研究の結果、整形外科医は麻酔科医よりも統計的に有意に高い平均握力(47.25 kg対43.83 kg)と平均知能スコア(105.19対98.38)を示しました。これらのデータは、線形回帰モデルを用いて分析され、専門分野と握力、および専門分野と知能スコアの間に有意な関連性が見られました。

考察: この研究は、整形外科医と麻酔科医の間で長年続いてきた冗談に科学的根拠を提供する最初の試みです。結果は、整形外科医が麻酔科医よりも握力も知能も高いことを示しており、「強いが頭が悪い」というステレオタイプを覆すものでした。しかし、研究者たちは測定方法の制限や参加者の選択バイアスなど、いくつかの研究の限界も認識しています。

結論: 研究者たちは、男性整形外科医に対する「強いが頭が悪い」というステレオタイプは、少なくとも男性麻酔科医との比較において正当化されないと結論づけています。彼らは、この結果を踏まえて、麻酔科医が整形外科医をからかう際のレパートリーを見直す必要があると、ユーモアを交えて提案しています。同時に、整形外科医との冗談を慎重に扱うよう警告しており、予想外の鋭い返答や強烈な握手に遭遇する可能性があると述べています。

意味わからない研究ですが面白いですね。麻酔科と比較されるのもよくわかりませんが、整形外科医は少なくとも馬鹿ではないようです。日本でも海外でも整形外科医というのがそういう存在で、しかも受け入れられているというのは面白いですね。論文の著者も最後に「麻酔科医が整形外科医をからかう際のレパートリーを見直す必要があると、ユーモアを交えて提案しています。同時に、整形外科医との冗談を慎重に扱うよう警告しており、予想外の鋭い返答や強烈な握手に遭遇する可能性がある」とウィットに富む表現をしています。どこの国かと思ったらやっぱり紳士の国イギリスでした。わかりやすいですね笑

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