研修医も修了してちょっと上の立場になって見学に来た学生さんとお話することがありますが今だからこそわかることがいろいろあります。
病院見学に来るということはもうある程度どのような病院か調べていて試験を受ける気持ちがあるから顔を売りに見学に来た、という人が多いと思います。
3年目にその病院に残って後期研修医をする意思があることを明確にしておく
病院としては研修医として採用する中で3年目に残る人材を求めています。
研修医は応募せずともよほど田舎でなければマッチしていますし、実際最初の頃はどんな優秀な人も戦力になりません。3年目になって専門が決まってから、どの科に医者が何人いるかというのが大事なのです。
ですから研修医を1学年10人採用する病院では内科志望が5人、外科2人、その他3人となるように決まっている病院もあります。もちろん受験者は定員より多いと思うのでその中で選ばれようと思うのであれば3年目に残ってくれるというのは大きなアピールポイントになります。
志望科はなるべく明確に言っておく。迷っている科があるなら全て言う。
これも上記に続くことですが、病院内では科にかたよりが出ないように採用しています。事前にだれがどの科か受験者が把握することは困難ですが、具体的に言っておくほうが得します。逆に「まだわからないので初期研修医をしてみて決めるつもりです」というのは最も嫌われるパターンです。学生時代のポリクリとかで何もみてこなかったのか?と思われるわけです。
決定権がある人に会っておく。
学生の相手をしてくれる初期研修医や若手医師には決定権はありません。
少々無礼なことをしてしまっても大丈夫です笑 見学に来たときに採用担当になる人、決定権のある人にあってぜひ入職したいことを伝えましょう。
ちなみにですが秘書さんへの態度などが評価ポイントに入っている病院もあります。メールの段階から採用試験は始まっているといっても過言ではありません・・・があまり気にしなくても大丈夫です。
手術だけではなく初期研修医の仕事がみたいです と言っておく
病院見学にありがちなんですが外科系で見学に来ると午前も午後もひたすら手術に入らされてなにもわからなかった。ということありませんか?
私もまったくオペに入らせる意味がわかりません。
外科に見学にきているが他科の研修医がどうしているか知りたいと最初に言っておき救急科をローテしているひとなどに合わせてもらいましょう。研修医室にいくのも大事です。
給料はちゃんと聞いておこう。
聞きにくいですがちゃんと教えてくれます。
残業代がちゃんとでるのか、当直が1泊何円なのか、当直明けは帰れるのかも大事なポイントです。
コンビニや食堂、周囲の食環境はどうか
大事です。
「もう一度マッチングがあったらここを選びますか」
これが一番大事!「やめといたほうがいい」と言われたらやばい病院です。
後半は病院選びみたいな感じになっちゃいましたが1日はあっという間に過ぎていきますのでしっかりと病院選びをして後悔のないようにしましょう。