実は4月から転勤してました。
医師にとって転勤は珍しいことではありません。
むしろ一つの病院でずっと勤め上げるなんてありえないことです。というのも病院によって扱っている疾患が全然違いますし、一つの病院にいると消化器内科だけど肝炎はまったく治療してことがない、ということになってしまうからです。そのため医局制度とか専門医制度で私たちは半ば強制的に転勤を繰り返すことになります。
で、新しい病院に来たのですが…まず電子カルテが違う!
カルテ記載や注射や処方のオーダーの仕方も全く違います。何時までの入力が定期処方扱いになるのか、など病棟のルールも全く違います。
ようやく2週間して慣れて来たところです…
つぎに、採用している薬の名前が全然違う!
ソルアセトFはソリューゲンに。
ソルデム輸液はソリタに。
ヒシナルクとかニソリと言ったよくわからない輸液もあります。
これも覚えていかなければなりません。
手術の細々とした慣習がちがう
前の病院では一旦ドレープをかけて上の手袋交換をしていたのですが、こちらでは一度手袋をつけると手術がおわるまで脱ぐことはありません。
といろいろ違うのは当たり前といえば当たり前なのですが、航空業界のように統一したマニュアルは作れないんでしょうか?
毎年3月末と4月初めは医師の異動で病院の戦力が落ちています。電子カルテを北欧のように統一するだけで一気に仕事の効率があがります。
日本は未だに紙で他院からの情報提供を行い、それを電子カルテに医師が打ち込むという無駄なことをしています。
既往歴やアレルギー情報ですら他の医療機関を受診するたびに聴取し直し、打ち込みなおしです。
いつまでこんな非効率なシステムを続けるのでしょうか?電子カルテも導入されてようやく10年くらいというところなので、第2世代で改善されていくことを期待します。