私は病床数350床程度のとある市立病院で初期研修をしていますがほんとうに環境に恵まれていて、ここを選んでよかったと思っています。その理由を書いていきます。
①研修医の人数が適度
私の病院は1学年5人で2学年なので合計10人の研修医がいます。
このくらいですと指導医の先生方にも覚えてもらえやすくて話もしやすいです。
大病院ですと研修医が2学年で40人いたりして、そういうところでは部長に名前を覚えてもらえないままローテートがおわった・・・なんてこともききます。
逆に人数が少なすぎるところでは、気の合わない同期になってしまったりすると大変です・・・なにせ2年も同じ生活をするのですから。
また10人程度ですとローテートする科がかぶらなく、(ときどきかぶりますが)症例の取り合いにならないのも利点です。
②上級医の人数が適度
上級医の数も適度です。どの科もだいたい6〜8人で構成されているのでそこに一人研修医がはいることである程度の戦力アップになります。しかし研修医がいなければ回らない!というほどでもなく、また多すぎて全く不要な存在、ともならないので適度に診療に携われて勉強になります。ローテート中どの科の先生も研修医のことを気にかけてくれ面白い症例があれば一緒にみようかと言って下さいます。
③適度に科や設備が整っている。
やはり規模の小さな病院(200床くらい)ですと設備に余裕がないです。例えば手術室の数も少なく緊急オペをするにも人出も手術室も足りなかったりします。エコーの数も限られていていざ使いたい時になかったり・・・
食堂やコンビニ、銀行ATMなどはもちろん大病院になればなるほど充実するとおもいます。
④基本的な症例が多い。
大学病院との大きな違いは症例です。どの科の医者になるうえでも知っておくべき症例をたくさん経験できます。
大学病院では虫垂炎なんて手術しません。ウォークインで虫垂炎の患者さんが救急外来に来て診断をつけて手術できるのが市中病院の利点です。
他には若者のただの風邪や高齢者の誤嚥性肺炎、こういう疾患の勉強ができます。
逆に大学病院ではなりもしない科の、その科の先生でも一生に1例みるくらいの珍しい症例をもったり・・・それは勉強にはなりますが実戦向きではありません。
ほか重視するなら・・・
立地、当直回数、給料などですね。