点滴で元気になるはずがないのに元気になる

「しんどい。点滴してくれ〜」

こういって救急を受診する方が結構います。

はっきりいいますが、点滴に元気になる成分が入っているわけではありません。

(そもそも元気になる成分ってなに??)

 

普通の点滴には少量の塩分(ナトリウム、カリウムなどの電解質)と糖分が入っているだけです。

これだけで元気になるわけがありません。

追加するならビタミン製剤、リメファー3Bなどでしょうか。

 

「しんどい」の原因が食べれていないことによる脱水なのであれば元気になりますがただ水分を入れているだけにすぎませんのでこれで元気になるわけがないのです、しかしなぜか元気になる方が多いです。心理的な影響だと考えられます。

 

一般のかたが「点滴すると元気になる」とおもいこんでるおかげで無駄な点滴もプラシーボ効果で効果がでているのですが、「点滴の成分ってこれだけですよ。口から水分取れるのでしたら無駄です」というのを広めてしまうのもこのプラシーボ効果がなくなってしまいそうで怖いですね。

 

医療者としては点滴に意味が無いことを知っているので「まーた点滴おじさんか。はいはいどうぞ点滴していってください」と思いつつ対応しています。

ですがこれで効果あるならそれでもいいかな、と思ったり。。。