「意識不明の重体です」と新聞やテレビで聞いたことがあるとおもいます。
実はこの言葉、病院では一切使われない言葉なのです。
例えばカンファレンスなどで「◯◯さん65歳男性、救急車で来院時、意識不明の重体でした」なんてプレゼンすると絶対に怒られます。
「意識不明」とはおそらく、しっかりした反応がなく、眠っているような状態を言うのだとおもいます。医療関係者以外に対してはわかりやすいということで使われているのではないでしょうか。
病院においては意識はJCG (japan coma scale) かGCS (Glasgow coma scale)で評価されます。
詳しくは省略しますが開眼しているか、言葉を発するか、四肢の運動はあるか、刺激に反応するか、などで評価していきます。
こうなると医療関係者以外にわかってもらうのは難しいのです。
非医療関係者には「意識がある」か「意識が不明」かがわかればいいということなんでしょう。
別に隠語とかではないと思います。深く考えないように、意識がなくなるほどの重篤な状態ということを伝えるために作られた言葉なんですね。