採血後にしっかりと圧迫していなかったときや、注射や点滴が漏れた時に皮下血腫や点滴の液体による浮腫ができることがあります。こうなってしまったときに適切に対処する方法を知っておきましょう。
①漏れた部位を心臓より上に上げる。
重力の力は偉大です。ルートキープ時は心臓より下に下げましたが今度は逆で上にします。
こうすることにより素早く吸収されていくのです。
②冷やす
漏れた部分は痛いです。これに対処するためには冷やすしかありません。
③しっかり説明する。
患者さんはこれ一生残るの?!と不安になります。
大丈夫です。1ヶ月もしないうちに吸収されて跡形もなくなくなりますよ。と説明するのが大事です。安心させてあげましょう。
ただし、漏れた薬剤によっては色素沈着を残すことがあります。
鉄剤の点滴であるフェジンなどが代表的です。
こういうものを点滴する際は予め患者さんに説明しておきましょう。
「漏れるとシミになるので痛かったり腫れてきたらすぐに教えて下さい」と。