Bertolotti症候群
— Takao Kiguchi @放射線科医,画像診断医 (@TKG_Radiology) August 9, 2022
・腰仙椎移行椎の肥大した横突起と仙骨の間に関節を形成し,腰痛を生じる症候群
・移行椎の関節形成部周辺圧痛,伸展で同部位の痛み増強
・CTMRIで腰椎椎間板変性/ヘルニア,腰椎分離症(前期を含む)を認めない
・病変部の局所注射で直ちに疼痛消失
・骨髄浮腫や疲労骨折を合併#Rdiag pic.twitter.com/58hTQf7tW2
Bertolotti症候群というらしいです。読み方はベルトロッティ症候群。
現象としては知っていましたが、名前がついておりました。
解説は元ツイートの通りでL5の横突起が仙骨にあたり骨髄浮腫や関節を形成し痛みを伴うというものです。私もおそらく3例これと思しき症例に遭遇したことがあります。
手術もするようですね
Bertolotti 症候群に対し横突起切除術を施行した 2 例 – J-Stage
https://www.jstage.jst.go.jp/article/nishiseisai/66/2/66_362/_pdf
30歳以下の腰痛例では11%にこれを認めたということですから結構な頻度のように思えます。
診断としてはやはり画像検査であたりを付けた上、ブロックしてみて効果があるかどうかです。
手術は切除が多いようですがL5/Sの変性がある場合は固定術も考慮されるとのことです。このあたりをいじっている人からすれば当たり前ですが、L5神経根が近くを通っており術中損傷に注意が必要とのこと。
普段レントゲンだけではスルーしてしまう症例もありそうです。気をつけて見ていきたいと思います。
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