外科医は手先の器用なおばちゃんでいい?

医療

これは完全に素人の意見ですね。多くの医師は同意できないはずです。

手先の器用なおばちゃんはたしかにいてその技術だけでいえば外科医より優れていることもあると思います。ですがどんな人間も失敗します。その失敗したときに適切な対処が取れるのかどうかが問題です。手術中は即時に適切な判断が求められます。出血源を特定し、その上流で結紮するとなれば解剖学の知識は必須です。

「抗凝固薬を飲んでいるから止血は入念にしないとな」などこのようなことを手先が器用であるだけで判断することは不可能です。

結局それは薬の知識から解剖の知識、他科の知識も必要になってきて、それは医者じゃないと無理ということになるのです。

むしろ今すでに分業体制でもあります。例えば消化器内科の医師が内視鏡で生検してとってきた組織を病理医が診断し、全身CTで病期を放射線科医が読影し、それで術式を組み立てるのが外科医です。かなり分業されていると思います。

外科医が自分で内視鏡して生検し、顕微鏡をみて診断し、CTの画像も自分で判断して手術して。。。。なんてことはどの病院でもないです(内視鏡くらいはあります)

これが骨折なら整形外科医になるわけですし、やはり分業されているとおもいます。

つまり今外科医をやっている人はそれなりに経験もこなし手先の器用な人になっているわけですね。

その人が手先の器用なだけのおばちゃんに総合力で負けるかというとそんなことはありえません。

結局、このようなことは素人が考えていることだなぁという印象ですね。

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