また国は貴重な人材を失いました。東大をでて医学部編入した医師が、しかも国際学会で発表まで経験した医師がAGA業界に行くのは日本の保険診療業界にとっては痛手です。
別にこの選択がいけないと言っているのではありません。このような選択に至った経緯を国は憂うべきです。
勝手な想像ですが神経内科で見る患者層は神経難病や脳梗塞後などの高齢者が多いはずです。このような疾患をみる医師は日本には必要ですが、おそらくやりがいのなさなどで耐えきれなくなったのでしょう。
国が保険診療を痛めつけるのはたしかにわかります。これ以上社会保険料が増えると財政が成り立たなくなる、これ以上診療報酬を上げることはできないはずです
しかし医療業界は度重なる医療訴訟での敗訴で業務量がかなり過剰になっています。一人あたりにかける労力は際限なく増えますが高齢者は頑張ったところで元気になるわけではありません。
こんな現状を考えれば自由診療で薄毛に悩む方を治療したほうがやりがいもあります。しかも給料も高いのです。むしろいかないほうがおかしいくらい。
この医師は賢い選択をしたと思いますが、それで国はいいのでしょうか?本当の危機はまだ数年は来ないと思いますが、10年後はどうなっていることか、こわいですね。
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