https://www.jsoms.or.jp/medical/pdf/work/guideline_202307.pdf
本文はこちらから。
重要な点をピックアップしていきます。
薬剤関連顎骨壊死の名前は「MRONJ」に統一
medication-related osteonecrosis of the jaw でMRONJですね。
ARONJやBRONJはこれからは用いないようにしましょう。
予防的休薬の是非:原則として抜歯時に ARA を休薬しないことを提案する
抜歯に際しての休薬の利益(MRONJ 発症率の低下)を検討した論文はいくつかあったが、いずれも利益を示唆する結果は得られていなかった。反面、抜歯等に際しての短期間の休薬(例:術前 2 か月程度〜術後)の害(骨粗鬆症関連骨折の発症率の増加、生存率の低下、SRE の増加)を検討した論文は見られず、害は不明であった。
とのことで休薬は不要と決まりました。
特にプラリアは休薬すると急激に骨密度低下することからやめないほうがいいですね
投与開始前の歯科治療:推奨する
やっぱり投与開始前に歯科治療している方がいいようです。
投与中の歯科治療
最初に言った通り、抜歯を行う際の休薬が MRONJ 発症の予防に有効であるとする十分なエビデンスが現時点では得られていない。
必要であれば投与しながら治療せよということですね。
顎骨壊死が起きたときの治療
保存的治療を原則とするが外科的治療が必要になることもある
MRONJ 治療時の ARA 休薬は有効か
現時点では MRONJ 治療時の ARA 休薬を積極的に推奨する根拠はない。
リスクとしてはやはりゾメタとランマークがハイリスクのようです。ですがこれによって歯科治療をかえることはないと。
以上をまとめますと、
処方前に歯科治療を!処方中に歯科治療を始めるときも休薬は必要なし!MRONJが発生しても休薬は必要なし!
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