もとの論文はこれですね
Honey plus coffee versus systemic steroid in the treatment of persistent post-infectious cough: a randomised controlled trial - PubMed
A combination of honey and coffee can be used as an alternative medicine in the treatment of PPC.
解説はこちらが詳しいの引用します
杉原がはちみつを処方するワケ
ハチミツの処方について 当院では咳嗽にハ…
これはイランの大学病院で実施されたランダム化比較試験です。3週間以上続く感染後咳嗽の成人患者97人(平均年齢40歳)が被験者です。お湯200mLにハチミツ20.8gとインスタントコーヒー2.9gを溶かして8時間ごとに1週間飲み続けるハチミツコーヒー群(29人)と、ハチミツ+コーヒーの代わりにプレドニゾロン13.3mgを入れるステロイド群(30人)と、同じく鎮咳薬グアイフェネシン25gを入れるコントロール群(26人)を設定し、ランダムに割り付けました。ハチミツはイランの山奥で採れたものを用いました。アウトカムは介入前と介入1週間後の咳の頻度をスコアで比較しました。
https://yourclinicakb.jp/column/%E6%9D%89%E5%8E%9F%E3%81%8C%E3%81%AF%E3%81%A1%E3%81%BF%E3%81%A4%E3%82%92%E5%87%A6%E6%96%B9%E3%81%99%E3%82%8B%E3%83%AF%E3%82%B1
97人中12人が脱落しているのが気になりますが、残りの85人で解析が行われました。その結果、ハチミツコーヒー群とステロイド群では有意に咳嗽の頻度が減りました。スコアの変化は圧倒的にハチミツコーヒー群で高かったようです。ハチミツコーヒー群は、ほぼ咳嗽スコアがゼロになっています。
ハチミツだけでなく、コーヒーにもある程度気管支拡張作用がありますから、これも咳嗽の軽減に寄与したのかもしれません。
プレドニン13.3mgって結構多いですね。それでもはちみつのほうが優れていたと。
コーヒーも気管支拡張作用があると。
鎮咳去痰薬のグアイフェニシンは作用機序もよくわかっていない薬のようです。
ほかにもはちみつが効いたという文献はたくさんあります。
1歳未満の子供には注意ですが、たくさん飲んでも中毒にもならないですしもっと使える場面があるとおもいます。使っていきましょう。
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