やっぱり腰痛にはCTとMRIを撮ろう

医療

主訴が腰痛の人がきたらまずレントゲンというのはわかります。ですがその後私はMRIを撮影することが多かったです。それで大抵のことはわかっていたつもりでいましたが、まだまだ腰痛の世界は広いです。

症例は後方隅角乖離を伴う椎間板ヘルニアです。これはレントゲンでは診断困難ですし、MRIでヘルニアはわかったとしても、隅角乖離は見えないことがおおいです。

CTを撮って初めて隅角乖離があったかどうか判明するわけですがここまで検査するかは悩みます。

ちなみに値段としては

腰椎4方向レントゲンで4400円

単純CTで10200円

単純MRIで16200円

になりますね。(施設基準や装置によっても微妙に違います)。

合計すると30800円。3割負担でも9240円。・・・・うーんそうきくと安いというような気もしますが、初診料などもかかるのでこれだけではないですしねぇ。

とはいえ若い人では分離症なども見落としがちですし、やはり全部検査したほうがいいのでしょうか。地域によっては15歳以下は一律500円というところもありますし・・・

高齢者は1割負担なので何も考えずに検査しています。癌とかの可能性もありますし見落として死んだりしてしまったら元も子もありません。訴訟対策として過剰な検査になってしまいます。

一番割りを食っているのが現役世代。3割でも結構な値段なのでなるべく費用を説明してから検査するようにしています。なんだかなぁといつも思いながら診療する毎日です。

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