丹毒

医療

国家試験では勉強しましたが、卒業してからはまったく見たことがないです。というか全部蜂窩織炎として診断している可能性はあります。丹毒とは皮膚の表皮と真皮までの細菌感染であって、蜂窩織炎は脂肪組織の感染症なので全く異なるものです。

見分け方は知りませんでした。耳は脂肪組織がないので蜂窩織炎にはならないんですね・・・

結局治療は同じで抗菌薬を使うので、診断が違っても問題はありません。

おそらく丹毒になってもまず患者は丹毒を診断できる皮膚科を受診することなく内科を受診するでしょう。それで蜂窩織炎といわれたりして入院。そこで皮膚科の目に触れればいいですが、そうでない病院ではそのまま点滴だけされて治っちゃった。となっていそうです。

診断が違っても治療が同じで結局よくなるって病気たくさんありますよね。

膝の変形性関節症だといわれて受診。明らかに水腫があってMRIとれば大腿骨内顆骨壊死とか脛骨骨挫傷とかがある症例でも、OAとして鎮痛薬だしていてもなにも問題なく治ることがほとんどです。

こういう例って臨床ではとても多い印象です。でもちゃんと診断できることは大事です。常に勉強です。

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