開業医はハイパーであるべき

医療

開業医って意外と大変です。研修医のときは外来だけやって難しいのは大きな病院に丸投げして・・・と簡単なイメージでしたが実際そんなところはあまりなく、本気でやっているところは死ぬ気で働き続けています。それでいてしっかりと質も担保しているところも多いです。

いろんなところでバイトするようになってわかりましたが、稼いでいている開業医は本当に大変で朝から晩まで走り続けないといけないです。それに疲れてバイトを雇うわけですね。バイトに半日5万円を渡しても元が取れるのでその分休みたいと思っているようです。

相性が悪いのは精神科。爆発力がない代わりに特措法の範囲でゆったりとした診療をしているのが特徴です

特措法って噂には聞きましたがすごいですね。

保険診療の金額が5000万円。経費にできるのはこの場合3340万円です。実際に使った額がこれより少なくてもこの額を控除できます。つまり年収が1660万円となります。

家賃20万円、スタッフ人件費2人x8時間x22日x時給1200円=42万円。

光熱費や電子カルテの保守契約で月10-20万円としても実際の月間経費は100万円にもなりません。

そうすると年間収支は5000-1200万円で3800万円です。これが1660万円相当で計算できるのですから経費の効果は絶大ですね。初期費用や内装工事でローンを引いて返済があっても悠々自適な生活ができます。ただこれはど田舎でも医療過疎にならないようにという配慮でできている制度なので、都会でこれを使うのは本来の趣旨からは外れていますが。

一方で内科や整形外科、皮膚科などは数をこなしてなんぼといわれます。年間5000万円で収まるようなクリニックは詳しい検査もなにもできないところになってしまって患者からのウケも悪く難しいようです。突き抜けて年商1億円を目指す勢いでがんばるしかありません。年収3000万円になりますが借り入れも結構なものになります。高額な医療機器を購入して何年もかけて返済していきます。

そうなるくらいでしたら勤務医で年収2000万円でもいいのではないでしょうか?ただ勤務医では60歳になったとき今と同じ働き方はできません。開業医は70歳でも同じことができるでしょう。どちらがいいのかは人によって違います。私も人生の岐路にきており悩みます。

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