名古屋大医学部付属病院(名古屋市)が5月以降、勤務医が時間外に病院に残り、学生に教えたり研究論文を書いたりしても、原則として労働時間と認めず、無給で自主的に勉強した「自己研鑽(けんさん)」として扱っていることがわかった。来年4月からの「医師の働き方改革」により、時間外労働に罰則付きの上限ができる。病院の中には、勤務医に上限を超えさせないため、実態は業務なのに自己研鑽として扱おうとする動きがあり、名大病院のケースも議論を呼びそうだ。 朝日新聞が入手した内部文書によると、名大病院は、医師の勤務時間内の行為はすべて業務として扱う一方、時間外の診療・教育・研究については、業務か自己研鑽かを判断するための「区分表」を作り、昨年11月から適用。教育と研究についても一部を時間外労働として認めた。 その結果、昨年11月~今年3月、職員への時間外手当の支払いは月3千万円ほど増えた。病院は4月、「病院経営が立ちゆかなくなる」として、時間外労働を減らしていく方針を打ち出した。 区分表から教育と研究の項目をすべて削除し、勤怠システム上も、上司の許可なく時間外申請はできないよう変更した。 その上で、職員向けに「上司が時間外に教育・研究をおこなうことを命じないこと」「自己研鑽としておこなうことは妨げない」と示した。 名大病院側は取材に対し、「研究と教育の時間外申請は、上司が認めればできないわけではないが、勤務時間内に実施するのが原則だ」などと回答した。5月以降、月あたりの教育と研究の時間外労働は、昨年11月と比べ93%減ったという。 勤務医の一人は、「教授からは学生指導と研究成果どちらも求められるが、日中の時間は診療にしか使えない。時間外に教育や研究をやらざるを得ないのに、申請できない状況だ」と話す。 厚生労働省・労働基準局監督課は「一般論として、大学病院において教育と研究は本来業務なので、労働と判断されるものが多くあるはず。それを時間外であっても一律に自己研鑽として扱おうとすれば、労働法制上も問題がある可能性がある」としている。(枝松佑樹)
https://news.yahoo.co.jp/articles/9eacf42150da65eee7ea2f9b5674fc44c9144cfe
大々的に報じられていますがこれは大学病院なら当たり前ですよね。前からこんな感じでした。なんなら最近はビーコンを持たされて勤務している医者も多いです。
でも結局教授には逆らえません。時間外を無くす方法は「申請しない」で変わりません。申請されなければ管理もできないという理屈でしょうね。でもこれが日本が凋落していった原因でしょう
この通りですね。研究、教育、臨床のすべてに給料を与えて普通の医者の3倍の給料にすればまた日本が世界で地位を取り戻すことができるようになるかもしれません。このままでは絶対に無理です。だから私は大学を去るのみです。
2024年から働き方改革!と一瞬は皆期待しました。見事に裏切ってくれたので、この信頼をとりもどすのはもう無理でしょう。大学から一斉に人が抜けるのか?それとも実家が太い勢がチャンスとばかりに大学にのこるのか、見届けようとおもいます
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