救急車を断るな!という病院が話題ですがこういう病院で院長が救急車を見ることはありません。前時代的な価値観で訴訟など経験したことがないひとが部下にそれを押し付けているわけですね。ですが医者は患者が適切な医療機関にたどり着けなければ負けです。なんでもできる総合病院で当直しているならまだしも福岡記念病院のような200床程度の病院でこれを言うのは酷です。
そういう判例もあるようで、
急性心筋梗塞の疑いがある患者について、医師が最善の治療体制のある医療機関への転送要請が遅れて患者が死亡した過失が認められた事件
急性心筋梗塞の疑いがある患者について、医師が最善の治療体制のある医療機関への転送要請が遅れて患者が死亡した過失が認められた事件 | 医学博士弁護士率いる医療過誤チームへ相談 | 弁護士法人ALG&Associates
こちらでは胸痛で病院を受診しますが、心電図で心筋梗塞疑いがあるのみでトロポニンなど血液検査では陰性でした。ですがそこで痛みが改善しないのでやはり心筋梗塞と思ったのでしょうか?カテーテル検査ができる病院に搬送することになります。
しかしその途中で急変して死亡。これで過失ありとされるんですね・・・・適切に対応していると思うのですが(受診から何時間立って搬送したかなどはわからないですが)納得できません
それなら背部痛で受診したひとは大動脈解離かもしれませんし検査をしている間に急変で死亡する可能性もあります。死んだら裁判で負けるのでしょうか?そうなったらなにも受け入れることはできません。
全く持ってこの通りだとおもいます。どうやっても死ぬときは死にます。それを避けるにはそこに関わらないようにするしかないです。夜間救急をやっている先生は本当に尊敬します。
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