「責任取れるのか」と言われたら、この場合、3つのパターンがあると思います。
・相手が決定したことの結果に責任をもつ
モゲ澤さんのパターンはこれですね。相手がどうしたほうがいいのか助言だけします。それを実行するかはその人次第です。この場合は責任取るのは本人ですのでわかりやすいですね。というか該当しない問題ですね。こんなイチャモンつけられるなんて可哀想です。
・何もしないことに責任をもつ
これは医療現場ではよくある話です。「指が痺れています。脳梗塞だと思います」と言われたときに医者としては明らかに別の病気で痺れていたとしても、なかなか頭の検査を断れません。断って他の医者に行って本当に脳梗塞が見つかってしまったら責任をとれと言われかねません。でも「指が痺れています。昨日食べた魚のせいだから今から内視鏡で取り除いてほしい」と言われて内視鏡検査をする医者はいないと思います。
・相手が決定したことを自分が遂行しその結果に責任を持つ。
多くの医療行為がこれに該当しますね。手術が必要と言われて来院。手術の同意を得て手術をします。結果は患者が受けますが、成功するかどうかは術者によるところが多いです。これは以前も話題にした「準委任契約」というので責任にはならないです。そのことを遂行すれば問題ないです。(ただ、いまの司法では「注意すればそんなことにならなかった」とか言いかねないのが怖いですが)
結局2番目のパターンが一番怖いですね。可能性がわずかにでもあって患者からそれを言い出している状況でそれをしないという結論を出すのはなかなか勇気がいります。さらにそれが夜間救急だったりしたら大変です。3番目パターンは「そうおっしゃるなら他の病院へどうぞ」で済む問題ですが、こればっかりは「夜間救急をやらない」という選択をとることでしか避けれそうにないんですよね。ハイリスク・ローリターンなのが夜間救急当直。社会を維持するのに必要なのにどうしてこんなにリスクが高くて給料も低いんでしょうか
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