生保患者の行き場がなくなる

医療

最近この手のクリニックが増えていると思います。開業当初は自己負担無しで検査のハードルも低いため金づるとして生保認定を受けますが、軌道に乗ってくるとそんなこともしなくてよくなるので認定を取り消すと。実際事務手続きなども面倒ですし、患者層が悪い地域ではそうするのが理にかなっていると思われます。

医療従事者になってびっくりすることの一つがこの生活保護だと思います。多くの電子カルテは患者の保険種別を表示することができます。まずその多さにびっくりしますし、「なんかこのひと態度悪いななんだろう」って思ったら大抵の場合生保であったりする、そういうことを経験して医療従事者の偏見が募っていきます。

これは体感としては感じます。そもそも生活能力がなくてまともに働くこともできないひとがなっている印象です。そういうひとは日常会話すら支障をきたしており当たり前のことが当たり前に感じられないとか自分のことしか考えていなかったり、そういうところで医療関係者に嫌われてしまう。

ですが生活保護は必要な制度でありこれに異論を唱える医療従事者はいないはずです。突然の病気や怪我で働けなくなることは十分ありえます。生活保護がなければ本当に困窮して犯罪に走るひとも多く出てしまう。必要な制度です。

だからといって医療費が無料で救急搬送も無料でなんでもやりたい放題というのは辞めたほうがいいとおもうのですが、どこに落とし所をつけるのかは難しいですね。現状は治安維持の役割が医療機関に押し付けられていると感じます。そうである以上、個人クリニックは今後も生活保護お断りで、公立病院のみが受け入れるということになるんじゃないかと考えます。

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