誤嚥性肺炎で嫌気性菌カバーは必要?

医療

いままではエンピリックにユナシンを使っていたことが多かったですが、腎機能で調整が必要であったり結構めんどくさかったんですよね。

それが嫌気性菌カバー不要なら使いやすいです。つまりセフトリアキソンとかでも大丈夫ってことですもんね。

Efficacy of Ceftriaxone in Aspiration Pneumonia

Efficacy of Ceftriaxone in Aspiration Pneumonia;
Access full-text academic articles: J-STAGE is an online platform for Japanese academic journals.

そんな論文も出ていました。死亡率や入院日数などにも差はなく、費用はむしろセフトリアキソンが優れていたと。

Retrospective Comparison of the Effectiveness and Safety of Ceftriaxone 1 g Twice Daily versus 2 g Once Daily for Treatment of Aspiration Pneumonia

Retrospective Comparison of the Effectiveness and Safety of Ceftriaxone 1 g Twice Daily versus 2 g Once Daily for Treatment of Aspiration Pneumonia
Although a 2 g once daily administration of ceftriaxone remains the standard dosing regimen for the ...

セフトリアキソン1日2g1回と1g1日2回でどちらが優れているか比較。1日2gのほうが優位に治療効果が高く、胆石の発生頻度も少なかったと。

ということで嫌気性菌の関与がそれほどないというか、カバーは不要というデータが揃いつつあるようですね。

ユナシンの全開量は3gx4回なので看護師の負担になっていました。セフトリアキソンなら1日1回で治療できますし、これからそうしようかなと思います。

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