大きく動いたのは救急科、整形外科が大幅増加。皮膚科、臨床検査が減少しています。
救急は完全シフト制というそのメリットが返って評価されてきた気がします。主治医になることも少ないですし、シフトで動くことが前提なのでチームワークさえなんとかなればQOL高いです。バイトにも困りません。
整形外科も似たような理由でしょう。緊急が少なく手術も大きいものがすくない。QOL重視の方にはおすすめできます。開業も強いですし。
一方皮膚科ではそのしんどさが理解されてきました。
その割には診療報酬は少ないですし、開業しても薄利多売の商売。勤務医では重症症例をみることになってしまいます。皆さん見落としがちなデメリットとしては失礼ですが圧倒的に「汚い」ものをみることになるんですね。重症の皮膚病変はホント申し訳ありませんが、膿などもあって汚いです。女性人気でしたがそういうのはしたくない人が多いですし人気がないのもうなずけます。
臨床検査科は勤務先が限られすぎます。一般病院では需要がありません。大学病院で勤務する以外に道があるのでしょうか?私の知るところではないのでよくわかりません。
注目しているのはリハビリ科。これは失礼ですがサブスペとしてあるべき科です。私はリハビリ科です。ということでアピールしようにもリハビリするのは理学療法士、作業療法士ですし、リハビリが可能な状態に治療するのは急性期を担う医師がメインです。今までそれで脳外科や整形外科、内科の医師がやってきておりなんとかなっていたのです。いまさらリハビリしかしませんという医者がいたところで経営的にメリットは皆無です。
そこが放射線科や病理診断科とはまた違うところだと思います。いまや放射線科も病理もなくてはならない存在です。ドクターオブドクターという存在意味があります。しかしリハビリ科はそれにはなれないでしょう。いつまでも下位互換であり続けるしかありません。療養型病院などでは需要があるかもしれませんが、それは他の科の医師でもできてしまうのです。
「リハビリ科の医師にしかできないこと」「リハビリ科の医師が関わることで予後に差がでた」「リハビリ科専門医がいると診療報酬上プラスになる」などの要素がないんですよね。
しかもリハビリ科専門医は旧制度のなごりであと30年ほどは大量にその資格を持った人がいます。その人達は内科、整形外科や脳外科などの専門医を持った上でリハビリ科を名乗っています。病院としてほしいのはどちらでしょうか?申し訳ありませんが、リハビリの処方しかできない人には需要がないのです。今後盛り上げるなら診療報酬上の差をつけることですが、ロビー活動がどうなるか、注意深く見守っていきましょう。
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