これは結構衝撃的なデータです。誤嚥性肺炎をしている時点で相当弱っているのは確かですし、酸素投与が必要なときは絶食にせざるを得ずその時にどんどん弱ってしまいます。
経口摂取ができるようになったとして、1年後の生存率は65%。経管栄養でも40%。点滴なら15%です。この認識は患者家族にはもちにくいんじゃないでしょうか。点滴なんて1ヶ月で死ぬわけです。
25patients (12%) received parenteral nutrition (three via central vein and 22 via peripheral vein) 中心静脈栄養しているのは3/25なのでかなり少ないです。それでも経管栄養よりは長生きできないでしょうが・・・
いくら飲み込む機能が弱ったからといって点滴さえしていれば長生きできると思っている家族は多いです。その認識が私達とちがうのでいつもトラブルになります。
また誤嚥性肺炎でずっと絶食にしているひとが多いのも気になります。絶食は悪であり酸素マスクが外れたら経口摂取を試しても良いというのが私が教わった方針です。
嫌気性菌のカバーも最近ようやくエビデンスがでてきました。セフトリアキソンで十分です。
誤嚥性肺炎はやりがいを感じないと内科を辞める人があとを絶ちません。淡々と業務としてこなしていくしかありません。間違ったことをしていなければ、問題なし。
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