外来での一言が運命を分ける

医療

これは大事な一言。どういうときに受診すればいいのか患者に任せてはいけません。救急外来をやっているひとからみたらわかると思いますが、どういうときに受診すればいいかわからないから救急にきているのです。

一旦診察するのは仕方ありません。それで問題ないなら問題ないでいいです。ですがそれから先が今回の言葉。今後より悪くなっていく可能性もあるわけで、それはこういう症状がでたときなのでそのときは受診してください。それ以外なら大丈夫というわけではありませんが、患者からすれば一つのボーダーラインができたわけで、それを基準に行動させるとこちらもコントロールがしやすいです。

例えば骨折でギプス固定したあとも、指が白くなってうごかないとかそんなときは受診しろというパンフレットが病院にあるはずです。

この一言を言ったか言っていないかで患者からの心象もかわります。救急で行って問題ないといわれて帰宅。その後悪化したようだが様子をみろといわれたので様子をみていたら死んだ。なんて例もあります。この場合は病院が悪いと言われても仕方ありません。

外来の診療はテクニックがたくさん必要です。

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慣れていない研修医が救急をやるという仕組みはおかしいと思いますが、経営者からすれば安い労働力で夜勤を回す仕組みがほしいので、変わることがないでしょう。自衛するしかありません。

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