これも大きなパラダイムシフトが起きるかもしれません。下痢のとき、下痢を止めるのは良くないという点には多くの人が賛同してきています。しかし整腸剤を飲むと早く治るのかというとそれはなんともいえないようです。しかもこいつら、菌血症を起こしたりします。
エビデンスは変わりゆくもの、とは思いますが、これが一般大衆に周知されていくには10年くらいはかかるんじゃないでしょうか。下痢で病院受診しても「下痢止めは良くない、整腸剤も出さない」ならなんのために受診するのかわかりません。
「下痢ですね。出し切ってください。整腸剤は効果がないです。下痢止めなんてもっとだめです」という医者がいて、絶対はやらないですもんね・・・
だからテキトーに整腸剤と下痢止めをだす医者のほうが儲かる。そんなこんなで風邪に対する抗菌薬も減る気配がありません。医療と患者満足度を両立させるのは非常に難しいですね。
開業医は医療ではなく患者満足度を上げています。しかし大病院では患者満足度を犠牲にしてまで医療レベルを上げようとしています。いびつな形がいつまで続くのか。いつか崩壊するのか。じつはもう結論はすぐ先にでるのかもしれません
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