完全成果主義の弊害

世の中

会社の運営って難しそうですよね。会社全体としてはだれかが成果をあげてくれるから成果をあげていないひとも給与を貰える組織なわけで、成果を出す人だけがえらいわけではありません。成果を出す人も成果を出さない裏方が事務仕事をしてくれているおかげで成果をだす業務に専念できているわけです。

いままで新卒一括採用、年功序列、終身雇用でそのシステムが回っていたわけですが、若手の労働力不足によりこのシステムが終わりを告げようとしています。

新入社員の給与上昇、転職文化の一般化などなどもう10年先すら読めなくなってきた時代です。高度に個別主義が行き過ぎると富士通のようになってしまいます。

医者の世界ではまだこの動きはありません。働いていない医者も働いている医者も同じ給与で激務の医師は不満をつのらせています。この状態で成果報酬制になればその技術は下に伝わらないでしょうし、いろいろ問題が出てきそうです。

なんだかんだ新卒一括採用、年功序列、終身雇用のシステムにもいいところはあるように見えます。でも終身雇用システムに乗れないのが医局員の定め。退職金も十分にもらえず勤務地もどんどんかわるので不利です。一部には成果報酬制の病院もありますが、手術などの適応が曖昧になる可能性も高く、やはり医療と成果報酬制はそぐわないのかとも思います。

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