書類送検=有罪ではありません

医療

<独自>医療事故で脳神経外科医2人を書類送検 赤穂市民病院、業過致傷疑い

赤穂市民病院(兵庫県赤穂市)脳神経外科に在籍していた40代男性医師=大阪府=が関わった手術で、令和元年9月ごろから8件の医療事故が相次いだ問題があり、兵庫県警捜査1課などは22日、業務上過失致傷の疑いでこの男性医師を書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。

中略

同課は同日、注意義務を怠ったとして、当時この男性医師の上司だった50代の上級医についても同容疑で書類送検した。

<独自>医療事故で脳神経外科医2人を書類送検 赤穂市民病院、業過致傷疑い
赤穂市民病院(兵庫県赤穂市)脳神経外科に在籍していた40代男性医師=大阪府=が関わった手術で、令和元年9月ごろから8件の医療事故が相次いだ問題があり、兵庫県警…

脳外科医竹田くんの事件、ついに警察が動いたのでしょうか。ただ、書類送検=有罪ではありません。ここから立件されれば有罪になる可能性は限りなく高くなりますがなんの罪で有罪になるのでしょう?業務上過失致死傷を判定するのは困難な気がします。

なぜなら合併症の頻度が高いというだけではこれを言うのは困難だと思うからです。何例やって何例以上で合併症がでたら業務上過失致死傷という線引はできません。1万件やっている名医が1回ミスを犯しただけでも業務上過失致死傷といえる場面はありますし、1万件やるような名医だからこそ難症例が集まって通常よりも成績がわるいことはあります。そして正しいことをしても悪い結果になることは往々にしてあるわけです。

というわけで業務上過失致死傷ではなくて説明義務違反とかになるのではないでしょうか。

さらに注目すべきは上司も同様に注意義務違反で書類送検されている点です。これは上司としては辛いですね。安易に叱るとパワハラと言われ、注意しなかったらこれです。管理職なんてなるもんじゃないということがよくわかります。古荒先生はパワハラに耐えて来た世代ですので下にはそうしないようにするいい先生だったのかもしれませんが、こうなってしまったら自分の地位も危ういわけです。

これは今後も注目していかなければならない事件です。

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