再発性の下肢有痛性筋痙攣に対し漢方治療が奏功した透析患者9例
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kampomed/69/4/69_366/_pdf
透析患者の下肢痙攣はよくみますが脊柱菅狭窄症が隠れていることが多くあります。
まぁ原因はなににしろ手術しないなら投薬で様子をみることがおおいのですが、芍薬甘草湯では効かないという人も確かに経験があります。
柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)は少陽病を調整する小柴胡湯と陰陽バランスを調整する桂枝湯の特性を併せ持つため、透析患者の生活習慣に起因する下腿筋痙攣に適している。というのが今回の研究のポイントのようです。
結果としては9人全員で投与後に改善がみられたとのことです。
筆者らは、下腿筋痙攣が少陽病の乱れによる周期的な発作と、陰陽離脱による自律神経系の乱れによって引き起こされると考察しています。
漢方なので理由としてはこのような理由になってしまいます。エビデンスもなにもありませんが東洋医学はこういうものと理解するしかないですね。手段の一つとして知っておきましょう。
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