人間はいつ死ぬかわかりません。老後にやろうなんて言ってたら死んでしまった、なんて人もたくさんいます。小倉さんは結局77歳でなくなりましたがこれでも早かったほうになります。
60歳で引退する人もすくないですが、引退して17年間置いた身体でなにができるのかと思えばやはりやりたいことはすぐにやっておくべきです。
かといって老後の資金も貯めないといけないのが難しいところです。
政府、与党が公的年金に上乗せできる個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」を巡り、企業年金と合わせた会社員の拠出額上限を月5万5千円から7千円引き上げて、6万2千円とする方向で検討に入ったことが10日、分かった。税優遇を拡充し、老後の資産形成を促す。2025年度税制改正大綱への明記を目指す。 イデコは私的年金制度の一つで拠出額の全額を課税所得から差し引くことができる制度。企業年金がない会社員についてはイデコの拠出上限を現行の月2万3千円から6万2千円にそろえる方向だ。個人事業主は国民年金基金への拠出額との合計で月6万8千円から7万5千円に引き上げることを検討している。 また政府、与党が中小企業の法人税率を軽減する特例を2年間延長する方向で調整していることも判明。年間の所得が800万円以下の部分に本来の19%ではなく15%の適用を維持する。物価高が続く中、資金繰りの負担を和らげる。所得が10億円を超える企業は税率を2%引き上げて17%にする。
idecoも拡充されて投資を呼びかけていますがこれはなかなか難しい判断を迫られます。60歳までは引き出せない資産を持っていて意味があるのでしょうか。強制的に資金ロックされるのはメリットではありますが、お金が足りなくなったときに引き出せないのはデメリットです。
とにかく拠出時に控除があるのがidecoのメリットですよね。所得税率33%住民前10%の人が6.8万円毎月やると年間81.6万円x0.43=35万円の税金を払わずに投資ができます。NISAなどで投資しようと思えば税金を払った後のお金で投資しなければならないわけです。
もちろん最終的には課税されるのでそれは課税の繰り延べでしかないのですが、繰り延べこそがまさに最強です。現在の退職金控除は以下の通り
30歳から60歳まで30年間積み立てれば1500万円が控除になります。81.4万x30=2442万円が積立額で流石にすこしはプラスになっているでしょうから税金は発生します。かりにプラスマイナスゼロであれば942万円に税率20%なので納税額は188万円です。(他の退職金がなく一括受取した場合)
一方でidecoをしなかった場合は35万円x30年=1050万円の税金を既に納めているわけでこの差は歴然です。課税を繰り延べた上に税額が減っています。
というふうにこの税金を考えて毎月使えるお金が6.8万円x0.57=3.87万円減っているのをどう思うかです。いつ死ぬかもわからないのに老後の蓄えをするのは・・・つまらない人生ですよね。
こんなに老後のことを考えなければいけないのはそもそも政府が無策だからです。老後はなにも考えなくても生きていけるよ、というメッセージをだせば若者はしっかり消費しますしそれで経済が活性化します。少子化のいまそれは難しいのかもしれませんが、でもやらないとジリ貧だと思うんですよね。
コメント